国指定史跡「新居関所」の西に位置する「諏訪神社」。その参道にはケヤキの大木が立っています。
諏訪神社は遠州新居手筒花火の奉納神社で、地元の人たちにとっては馴染み深い場所です。
また、新居中学校の登校坂にあるので、老若男女問わず馴染みのある木であり、新居町のシンボル的存在です。
湖西市指定天然記念物「諏訪神社」のケヤキ
2010年3月に湖西市教育委員会が設置した看板によると、「諏訪神社のケヤキ」が正式名称のようです。
案内板によると、このケヤキの大木の年齢は、450年。
諏訪神社がこの地に映ったのが、宝永5年(1708年)とされているので、それより以前からこの地に立っていることになります。
ケヤキは東北地方から九州まで全国的に分布していますが、遠州地方では湖西連峰山間部まで行かないと見ることができず、遠州地方の平地で諏訪神社のケヤキほど樹齢の長いものはあまり見ることができません。
諏訪神社は建御名方命を祭神とする。天下の奇祭奉納煙火で知られているこの神社は、明応・永正・元禄年間の度重なる災害で宝永5年(1708)に現在地に遷座した。
このケヤキは、諏訪神社の御神木といわれている。樹齢は四百五十年を経過する。根回り7,5m、目通り5,5m、樹高16mの巨木である。昭和54年に町の天然記念物に指定した。
平成16年 新居町教育委員会
※引用元:現地看板
ケヤキ2代目の誕生
諏訪神社のケヤキは、樹木医による経過観察が行われていましたが、大きい枝が欠けたり、内部が空洞になっていたりしています。
今後このケヤキが枯れてしまった時のために、2代目(クローン)が作られ、2022年3月に3本が植樹がされました。
3本の移植場所は以下のとおりです。
- 諏訪神社の境内
- 新居中学校の正門南(湖西市新居町中之郷1181)
- 諏訪神社氏子に譲渡
基本情報
住所 | 湖西市新居町新居1379 諏訪神社内 |
参考
・現地の案内板(2010年3月に湖西市教育委員会が設置)
・環境庁「日本の巨樹・巨大林 東海版」」
・湖西市史
・湖西市報道発表(令和3年2月18日)