こんにちは、現役公務員のゆーこです。
今日は公務員の話題からそれて、離婚と子供の話。
離婚するなら誰にでも気になる「子供への影響」の話を、
その子供の立場としての経験談を交えてお話します。
この記事にアクセスしていただいたということは、きっと「離婚したいけれど、子どもへの影響を考えて迷っている」という方ではないでしょうか。
考えに考えて、ひとりじゃ結論が出ないから検索してみてこのブログに行きついたという方もいるかもしれません。
そんな方には、もしかしたら、きついお話になるかもしれません。
ただ、「離婚した両親を持つとこうなる場合もあるよ」「離婚するなら、子供に対してこう接してほしい」ということを少しでも知っておいていただきたいと思って、この記事を書くことにしました。
離婚後の子どもの生活を少しイメージする手助けになればと思います。
離婚すると子供に影響はあるのか
いきなり結論をお伝えしますが、離婚すると子供に影響があります。
そして子供がそのことで悩むことも出てきます。
「周りに離婚している人はたくさんいるから」
「子供はもう成人しているから」
「私はもうたくさん我慢したから」
キツイことを言うかもしれませんが、それはあくまで離婚する両親の言い訳です。
もちろん市役所で働いているので、DVをはじめとして「どうしても離婚せざるを得ない」人がたくさんいることも知っています。
でも、できるなら‥
子供への影響を考える余裕があるなら‥
両親は揃っていた方がいい。
離婚を簡単に考えないでほしい。
今回はそんなお話しです。
影響その①日常生活で
「実は私の両親、離婚してるんですよ」
なんて、親しくもない友人や同僚には話しません。
でも日常生活を送っていると、「離婚している人やその家庭の悪口」を聞くことがたくさんあります。
まさか相手も、私の両親が離婚しているだなんて思いもしませんから、軽い雑談として話してきます。
悪口とは言わないまでも、
「あの家は環境が複雑だからねぇ〜」「熟年離婚だって!」
といううわさ話を聞くことはもっとたくさんあります。
そんなとき、離婚した両親を持つ子供は、自分の家庭のことでないことはわかっていても、「余計なお世話だよ」と思ってはいても、なんとなく嫌な気持ちになります。
そして、社会的地位や経済的に優位な人たちほど、体裁を気にするためか、周りに離婚者が少ないまたは隠している人が多い傾向にあるので、「なんとなく悪いイメージ」を持っていることも多いのです。
つまり子供が出世すればするほど、離婚に対して悪いイメージを持っている人たちの中で生きていかなくてはいけないんです。
もちろん「気にしない」という人もいますけど、それだけ「気にされなきゃいけないこと」なんです、離婚って。
影響その②子供が結婚するとき
同じことが、子供が結婚するときにも起こります。
地元の名士だったり、地位のある職業についている家庭ほど、婚約者の「家」を気にします。
私が以前付き合っていた人の両親も、いわゆる地位が高い人。
直接的な言葉でありませんでしたが、
「両親が離婚していて、夫婦仲が悪い家庭で育っているからどんな育ち方をしているかわからない」
という理由で、結婚を認めてもらえませんでした。
「理不尽」
「そんな家庭はこっちから願い下げ」
と思いましたか?
でもこれが現実です。
両親が揃っていれば、両家顔合わせて話ができたかもしれない。
でも、両親が揃っていないだけで、両親がいる家庭と同じスタートラインにすら立てなかったんです。
両親をとても恨みました。
どうして私だけ…と自分を責めたこともあります。
もちろん前の見出しでもお話したとおり、「気にしない」家もあります。
でも、気にする・あるいはどちらかというなら両親が揃っている家がいいという家がほとんどであることも事実です。
インターネットで検索すると、「結婚相手の両親が離婚していることなんて気にしないよ」という意見も多いですが、実際にその立場になってみたら「意外と気になってしまう」という方は多いのではないでしょうか。
離婚している家庭の方が世帯年収が低く、子どもの教育に十分に時間やお金を割いていない家庭が多いのは事実です。
また、両親が不仲だったり家庭環境が複雑だったことで、精神的に不安定な子供が多いことも事実です。
影響その③何ひとつ不自由ない暮らし?
ひとり親でも、
両親が揃っている家庭と同じくらいに稼ぎ、
子どもとの時間を確保して、
何ひとつ不自由ない暮らしをさせることができるのなら、いいのかもしれません。
でも実際は、ひとり親家庭はそれ以外の家庭と比べると貧困していることも多いのです。
厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯の平均年収は243万円。
父子世帯は420万円。
手当や養育費などが含まれた金額です。
厚生労働省の「平成29年度国民生活基礎調査」によると、子どもがいる「子育て世代」の世帯年収の平均は、約739万円。
親が離婚していて収入が少ないから、進学先が狭まるというのもよく聞く話です。
本当にあなたは何ひとつ不自由ない暮らしをさせることができますか?
子供が成人していればいい?影響がないタイミング
子供が成人していても、結婚前であれば結婚に影響が出るかもしれません。
結婚後なら、実家どうしの付き合いに影響が出ることでしょう。
子供がもういい年で、結婚して家を出ていたら?
子供の立場からすると、面倒を見なきゃいけない世帯が増えてしまうのではっきり言って経済的にも精神的にも負担があります。
再婚するつもりなら問題ない?
子供からしたら、実母と実父、それに再婚相手…さっきと同じように面倒を見なきゃいけない人が増えてしまうので負担です。
離婚に、「影響がないタイミング」なんてないのです。
子供から恨まれることも覚悟して離婚して
それぞれの家庭に事情がありますので、「それでも離婚したい」と考える方ももちろんいるでしょう。
でも、子供から恨まれる可能性があることや、関係性が悪くなって疎遠になる可能性があることを覚悟した上で離婚してください。
あなたは離婚することで配偶者と他人になれるかもしれませんが、子供にとっては親は親のまま。
日本では現状特別養子縁組しか親子関係を切る方法がありません。
そして、市役所で働いているからこそわかりますが、特別養子縁組のハードルはとても高いんです。
あなたは縁を切って楽になるかもしれませんが、その分子供が不利益を被ることになります。
子供は親を選べません。
離婚しなければならないような人を見抜けず結婚したことも、
子供を産んだのも、
離婚するのも、
あなたたち親の責任です。
ほとんどの場合子供にはなんの責任もありません。
だから覚悟しておいてください。
もしかしたら離婚したことであなたの子供は苦労するかもしれない。
苦労したことで親を恨むかもしれない。
そういったこと全てに責任を持つ覚悟を持った上で離婚してもらいたいなと思います。
私の親は、「もう離婚してしまったんだから私にはどうしようもないじゃない。あとは自分でどうにかして」と開き直るような人でした。
離婚について、可能ならばお子さんに一度相談してみてください。
きっとお子さんはお子さんで、普段の両親の様子から感じることがあるはずです。
お願いですから、子供に何の相談もせず、ある日突然「離婚したから別々に暮らすのよ」と言うのはやめてあげてください。
私の両親は、子供に何も相談せず、離婚をしました。
以前から関係はよくなかったので、なんとなくそんな雰囲気はあったのですが、それでも、
そして、もし、離婚したことで子供が傷つくようなことがあったら、全力で寄り添ってあげられる親になってください。
私のような言葉を受ける子供が少しでも減るように、祈っています。