最近SNSを中心に話題になっている「モンテッソーリ(教育)」。
小学校入学前から子どもの能力を伸ばす「幼児教育」として人気を集めています。
今回は、「0~6歳の子育てで気づきたい100のコト モンテッソーリ子育て~はじまりはお家から~」(文化出版局、監修藤原愉美)の内容をご紹介しながら、モンテッソーリ教育について考えていきたいなと思います。
見出しは本書から引用させていただきました。
- 1 モンテッソーリとは
- 2 モンテッソーリのキーワード2つ
- 3 モンテッソーリの内容
- 4 朝の支度は「見える化」でスムーズに
- 5 お着替えは、選びやすく、わかりやすく、楽しく
- 6 おもちゃのお片付けは、決まった場所に
- 7 お風呂の目的は「体をきれいにすること」
- 8 脱いだ靴をきっちり揃える
- 9 お手伝いは、子どもの好奇心を伸ばす
- 10 たくさんの言葉を話せるように、書けるように
- 11 人の目を見て、人の話をしっかり聞く
- 12 周りの人との関わり方の伝え方
- 13 子どもに教えるときのグッドタイミング
- 14 子どもが自分からあいさつできるように
- 15 何事にも面倒くさがらない人になるように
- 16 疑問を見つけ、自分で考え、行動する
- 17 作業に集中し、物事に真剣に向き合う
- 18 道具を上手に、楽しく、安全に使いこなす
- 19 自分で考えて自分で段取りする
- 20 すぐに諦めず、根気強く続ける
- 21 失敗を恐れない環境づくり
- 22 自分で選び、自分で決める
- 23 モンテッソーリをお家でやるには
モンテッソーリとは
「モンテッソーリ」ってよく聞くけどなんでしょう。
モンテッソーリとは、医師マリア・モンテッソーリ(1870~1952)が生み出した教育法です。
彼女は知的障害を持つ子どもの教育に取り組んでいました。
それを障害を持たない子どもの教育にも活かしてみよう。
そう考えたモンテッソーリが、貧困層向けのアパート内にできた保育施設「子どもの家」の指導に従事した中で生み出したのがモンテッソーリ教育でした。
モンテッソーリのキーワード2つ
自主性
大切にしていきたいのは「子どもの心を育てること」
引用:「0~6歳の子育てで気づきたい100のコト モンテッソーリ子育て~はじまりはお家から~」(文化出版局、監修藤原愉美)
モンテッソーリでは「自主性」重きが置かれていて、子どもが身の回りのことを自分でできるようにさせるのが大事だとされています。
整えられた環境
子どもの自主性を育てるためには、「整えられた環境」を用意して、自主性を養える場を作ってあげることが大切です。
モンテッソーリの内容
そんな疑問に答えるべく、「0~6歳の子育てで気づきたい100のコト モンテッソーリ子育て~はじまりはお家から~」(文化出版局、監修藤原愉美)では「暮らしのレシピ」「コミュニケーションのレシピ」「未来につながる力のレシピ」「子どものお仕事と道具のレシピ」の4つの項目に分けて、今日から簡単に、お家でできる方法が伝授されています。
朝の支度は「見える化」でスムーズに
- 子どもの視界をコーディネートしよう
- 身支度マグネットを準備して
SNSでよく見かける「身支度マグネット」。文字だけではなく、イメージがわかるようにイラストが添えられているものもたくさん見かけますね。
はじまりはモンテッソーリ教育なのだと初めて知りました。
子どもの気が散ってしまうので、見えるところにおもちゃを置かないことも大切ですね。
お着替えは、選びやすく、わかりやすく、楽しく
- タンスは子どもの目の高さに
- ラベルはひと目で認識できるように
- 服の前後がわかるマークをつけて
ここでも身支度マグネットと同様、イラストが入っていたり、種類ごとにカラーで分けると子どもがわかりやすくいいそうです。
服の前側にワッペンやボタンでマークをつけるのもおすすめみたい。
我が家はズボラ―なので、前面だけにイラストが印字されている洋服を買うことで代用しています。
おもちゃのお片付けは、決まった場所に
- いつもの場所に同じものを置いて
- 子どもが扱いやすい収納ボックスを
- 細かいものはモノ入れに
モンテッソーリでは、子どもの自主性が重視されています。そして、親は「整えられた環境」を用意して、子どもが自主性を養えるようにしてあげるべきだと考えられています。
子どもって、リビングでも寝室でもところかまわず散らかしますよね。
子どもが運びやすいよう、取っ手や車輪がついた収納ボックスなら、子ども自身が片付けやすくなりますね。
小さいものは缶などの小物入れにまとめて、ついでに「缶のふたを開ける」動作も一緒に覚えてしまおう…その発想はなかったです!
お風呂の目的は「体をきれいにすること」
- お風呂場のおもちゃの量を調整して
- 子ども専用のアイテムをそろえよう
- タオルや衣類は、取り出しやすいように
仕事から帰って保育園に迎えに行き、自宅に帰り、ご飯を食べさせ…特に平日は、目まぐるしく時間が過ぎていきますよね。
ちょっとだけ立ち止まって子どもにもやらせてみる。
やる気が出るように自分専用のものを用意してあげる。
わかってはいるものの、なかなか難しい…。
脱いだ靴をきっちり揃える
- まずは靴の置く場所を決めよう
- かかとが合うようにラベルを
こちらもSNSでよく見かけますね。
本書では靴のかかとを置く場所にシールを貼る、という方法が紹介されていましたが、靴の形をした玄関に貼る用のシールも売っているようです。
お手伝いは、子どもの好奇心を伸ばす
- 工夫して、子どもが手伝える環境に
ママのストレスにならない程度に、「子どもができること」を「子どもができる量」「子どもができる方法で」準備しておいてあげるといいですね。(あくまでストレスにならない範囲で)
たくさんの言葉を話せるように、書けるように
- 子どもの視界に入りやすい本棚を選んで
- 文字を指差ししながら読もう
- ひらがな表で文字を認識させて
ここでも「整えられた環境」の概念が登場します。子どもの言葉への好奇心をサポートできるように、絵本の表紙が見えるように並べて子どもが自分で選びやすいようにしたり、会話しながら絵本を読むと、楽しく吸収できそうです。
人の目を見て、人の話をしっかり聞く
- 子どもと目の高さを合わせよう
- 聞く、話す体勢を整えて
- 話しかける時はタイミングを考えて
家事に仕事に育児に…忙しいと、ついつい「ママお仕事してるから」「待ってて」と言ってしまいがち。
わかります。私もよくやってしまっているから…。
ちょっとだけ手を休めて、子どもの目線の高さで話す。意識したいですね。
あとどれくらい待ってほしいか、具体的に伝えるのもポイントだそうですよ。
周りの人との関わり方の伝え方
- 人の気持ちを代弁しよう
- 「ごめんなさい」は段階的に使って
子どもはなかなか素直に謝れなかったり、スーパーでわがままを言って騒いでしまったり…自分のことで精いっぱい。
4歳くらいから相手にも気持ちがあることをわかるようになってきます。
そうしたら謝ることの大切さ、人がどんなときに嫌な気持ちになるのかを教えるチャンス。
どうしても謝れないときは子どもなりの理由があると思うので耳を傾けてあげたいですね。
子どもに教えるときのグッドタイミング
- お母さんは「待つ」ことが大事!
- サポートのタイミングを見逃さないで
- 「イヤ!」は自立の証と受け止めて
これはほんとに難しい。
子育てを通して親も成長させられてるんだなと思う毎日です。
口を出したくなっても我慢我慢。
できないことや、わからないときに手を差し伸べてあげるのがお母さんの役目です。
子どもが自分からあいさつできるように
- 後ろから一緒にゆっくりサポートしよう
- 家の中であいさつの練習を
- 日常生活でのコミュニケーションを増やして
行きつけのお店の店員さん、散歩道でよくすれ違うおばあちゃん。
まずは顔なじみの人からはじめていきたいですね。
不安と緊張をほぐしてあげるように、ゆっくりサポート…できるかなぁ。
何事にも面倒くさがらない人になるように
- 焦らせることがやる気を失うことに
- お母さんが少しだけサポートを!
- お母さんの許容範囲を設定して
私がズボラ―で面倒くさがりなので、子どもには遺伝してほしくないなぁと思っています。
だからこれは特に心掛けたいところ。
ここでも「急かさない」「必要なときだけサポート」が大切。
でもやっぱりママにストレスがたまるのはよくないので、許容範囲は決めておきたいと思います。
疑問を見つけ、自分で考え、行動する
- 数をしぼって簡単な内容を質問しよう
- 考える時間をつくり、自分の判断で行動させて
「どっちが大きいかな?」「今日のおかずは何だろう」「おうちに帰ったらまず何をする?」
難しい質問じゃなくて、日常生活の中の簡単な質問なら私にもできそう。
ここでもやっぱり「待つこと」と「必要なときに声をかけること」が大切。
モンテッソーリで大切なことって、その2つなのかもしれないなとしみじみ。
作業に集中し、物事に真剣に向き合う
- 選択肢を少なくしよう
- 好きなことを好きなようにやらせて
- 余計なものは片付けておこう
いろんなものに触れて、自分の好きなものが探せるように。
選ぶものが多すぎて子どもが混乱して、集中できないことがないように。
環境を整えてあげることが大切なんだそうです。
道具を上手に、楽しく、安全に使いこなす
- 道具を使う家事を一緒に楽しもう
危ないことや特別なことじゃなくても、日常生活には道具をつかった家事がいっぱい。
ほうきでお庭を掃いてもいいし、コップからボールに水を注いでもいい。
親子で一緒に雑巾がけ、なんてのも憧れます。
自分で考えて自分で段取りする
- 身支度マグネットを活用しよう
- カバンに決まったものを入れて
- 数と時間の学びも楽しもう
子どもの中でリズムができるように、毎日決まったことをルーティーンで。
大人もルーティーンが決まっていると、気持ちいいですもんね。
すぐに諦めず、根気強く続ける
- ゴールが明確なものに挑戦を!
- ”やる気”を出させる声かけも大切
パズルのようなゴールが明確なものにも挑戦。
「できた!」ときの嬉しさと、ゴールがはっきりしているから集中もできますね。
やる気を出させる声かけは、私も努力中…。これがなかなか難しい。
ついつい「こうしてみよう!」とか「早く」とか「やってあげるね」とか言っちゃうんですよね。
失敗を恐れない環境づくり
- 失敗しても焦らないで
- 負けず嫌いな子どもには見ないふりを!
- 諦めてしまう子どもへは声がけが◎
ここでも親の我慢する力が問われますね…笑
ムスコは負けず嫌いなので、失敗しても見ないふりをしてみよう。
自分で選び、自分で決める
- 小さな選択肢をつくって!
- 大きな事柄の選択肢は目の前にかかげて!
- 家の外での判断機会をつくろう
「赤青黄、どの色鉛筆にする?」まずは少ない選択肢から。だんだんと選択肢を増やしていくといいそうです。
家の外にも自分で選ぶチャンスはたくさん。
選択肢がありすぎて混乱しないように、「ここからここまでで、好きなものを選んで」と小さな選択肢を作ってあげるのがポイントです。
モンテッソーリをお家でやるには
でも大丈夫。
モンテッソーリの道具(モンテッソーリでは教具といいます)は、あくまで手段にすぎず、子どもの自主性を尊重し、それが育つような環境を用意することが大切なんだそうです。
たまに誤解を受けることがありますが、教具で学ぶことだけがモンテッソーリ教育でありません。例えば愛珠幼稚園では、ほかの普通の幼稚園と同じように体育や音楽の時間もあります。ですが、指導方法は決して命令口調ではなく、子どもたちが自発的にやりたくなるような雰囲気をつくることを重視します。
(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自主性を尊重し、集中力と柔軟な対応力を育む「モンテッソーリ教育」)
それくらいなら、今日からでもできそう。
これからも、この本を参考に、自宅で幼児教育してみようかな。
まずは、おうちでできることから挑戦してみたいと思います。