第1回未来屋小説大賞の大賞&受賞作品のあらすじを一挙紹介!

第1回未来屋小説大賞受賞作品のあらすじ

第1回未来屋小説大賞の入賞作品と大賞作品についてあらすじや感想を紹介していきます。

・大型ショッピングセンターを中心に出店している未来屋書店で働く従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考
・「次のベストセラー作を生み出し、広く世に紹介しよう!」と選考
・前年9月~当年9月までに出版された作品が対象
・毎年12月下旬に大賞発表

大賞:『冬雷』/遠田潤子

第1回未来屋大賞は、2016年9月から2017年9月までの間に刊行された小説の中から、遠田潤子『冬雷』が大賞に選ばれました。

大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町(おのみやまち)の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと故郷に戻った代助は、町の人々の冷たい仕打ちに耐えながら、事件の真相を探るが……。『雪の鉄樹』で最注目の新鋭が濃密な人間ドラマを描く、最高傑作!

2位:『老乱』/久坂部羊

在宅医療を知る医師でもある著者が描く迫力満点の認知症小説。
老い衰える不安をかかえる老人、
介護の負担でつぶれそうな家族、
二つの視点から、やっと見えてきた親と子の幸せとは?現実とリンクした情報満載の新しい認知症介護の物語。

医師、家族、認知症の本人の
それぞれの切実な“不都合な”真実を追いながら、
最後にはひと筋の明るいあたたかさのある感動の長篇小説。

3位:『桜風堂ものがたり』/村山早紀

万引き事件がきっかけで長年勤めた書店を辞めることになった一整。しかしある町で訪れた書店で彼に奇跡のような出会いが起こり……。

4位:『星の子』/今村夏子

林ちひろは中学3年生。
病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形を歪めていく。
野間文芸新人賞を受賞し本屋大賞にもノミネートされた、芥川賞作家のもうひとつの代表作。

5位:『時が見下ろす町』/長岡弘樹

ドラッグストアでアルバイトをする新井智久は、斜向かいの喫茶店で働く七波杏子と交際中。仕事終わりにその喫茶店に寄ると、先ほど自分の店で買い物した男が、レジから四千円を盗んで逃走。なぜか杏子はその後、智久に自分の苗字を名乗って欲しいと頼み…。(「撫子の予言より」)『時世堂百貨店』の周りで起こる少し不思議な事件。巧妙に張られた伏線がもたらす、驚きのラストとは?

6位:『BUTTER』/柚木麻子

木嶋佳苗事件から8年。獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていく――。男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。

7位:『サロメ』/原田 マハ

現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。
このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。
保険会社の職員だったオーブリー・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、オスカー・ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になった後、肺結核のため25歳で早逝した。当初はフランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。

そのほかの入賞作品(順不同)

『三つの悪夢と階段室の女王』/増田忠則

『星に願いをそして手を』/青羽悠

『なかなか暮れない夏の夕暮れ』/江國香織

『木曜日にはココアを』/青山美智子

『ジェリーフィッシュは凍らない』/市川憂人

『四月になれば彼女は』/川村 元気

『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』/汐見 夏衛

『か「」く「」し「」ご「」と「」』/住野よる