第2回未来屋小説大賞の大賞&受賞作品のあらすじを一挙紹介!

第2回未来屋小説大賞受賞作品のあらすじ

第2回未来屋小説大賞の入賞作品と大賞作品についてあらすじや感想を紹介していきます。

・大型ショッピングセンターを中心に出店している未来屋書店で働く従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考
・「次のベストセラー作を生み出し、広く世に紹介しよう!」と選考
・前年9月~当年9月までに出版された作品が対象
・毎年12月下旬に大賞発表

大賞:『人間に向いてない』/黒澤いづみ

メフィスト賞受賞作。
「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」と宮部みゆき。
家族ってなんだろう、と考えさせられる一冊です。

子供を殺す前に。親に殺される前に。
すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス!

一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。
この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。

ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。
――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!??
そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。

2位:『鯖』/赤松利市

発表時62歳、住所不定、無職という珍しい経歴を持つ著者。
第32回山本周五郎賞候補作です。
描かれるのは、決して美しいとは言えない、「社会の底辺」と呼ばれる人たち。
力強い小説で、クセになりそうです。
紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。かつては「海の雑賀衆」との勇名を轟かせた彼らも、時代の波に呑まれ、終の棲家と定めたのは日本海に浮かぶ孤島だった。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で管を巻く、そんな彼らに舞い込んだ起死回生の儲け話。しかしそれは崩壊への序曲にすぎなかった――。

3位:『本のエンドロール』/安藤祐介

印刷・製本等業界で働く人々から大絶賛!

本づくりに関わる様々な人の苦労が描かれていて、熱い想いがひしひしと伝わってきます。

本が好きな人にはぜひ読んでいただきたい作品です。

作家が物語を紡ぐ。編集者が編み、印刷営業が伴走する。完成した作品はオペレーターにレイアウトされ、版に刷られ、紙に転写される。製本所が紙の束を綴じ、”本”となって書店に搬入され、ようやく、私たちに届く。廃れゆく業界で、自分に一体何ができるのか。印刷会社の営業・浦本は、本の「可能性」を信じ続けることで苦難を乗り越えていく。奥付に載らない、裏方たちの活躍と葛藤を描く、感動長編。

4位:『黙過』/下村敦史

江戸川乱歩賞作家、渾身の書下し。一気読みをおすすめします!

“移植手術”は誰かの死によって人を生かすのが本質だ――新米医師の葛藤からはじまる「優先順位」。生きる権利と、死ぬ権利――“安楽死”を願う父を前に逡巡する息子を描いた「詐病」。過激な動物愛護団体がつきつけたある命題――「命の天秤」など、“生命”の現場を舞台にしたミステリー。あなたは4回騙される――

5位:『肉弾』/河崎秋子

後半の展開に驚きを隠せませんでした。
人間の生きるための本能を感じさせられた本でした。
豪放でワンマンな父親のもとで育った貴美也は大学を休学中のニート。親に反発しながらも庇護下から抜け出せずにいる。そんな彼を父親は、北海道での狩猟に連れ出した。地元ガイドの話を無視し、大物の雄鹿を仕留めるために、父子はカルデラ地帯の奥深く分け入っていく。そこに突然熊が襲ってきた。なすすべなく腹を裂かれて死ぬ父親。ひとり取り残された貴美也。後ろから気持ちの悪い唸り声が追ってきた。情けなく涙と涎を垂らし、悪態をつきながら、貴美也は逃げる。ただ、死なないために。
自分の傲岸なまでに強靭なエゴに支配される人間。人間に従属する歴史を繰り返した犬。人間の営みにより生活をおびやかされた熊。残酷だが美しい、それぞれの生――そして青年は覚醒する。

6位:『夏空白花』/須賀しのぶ

高校野球100回大会の節目に、直木賞候補作家が魂を込めて書いた作品。
戦後、今の甲子園を復活させるために動いた男たちの物語です。
ぜひ8月に読んでみませんか?
1945年夏、敗戦翌日。
昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てを失った今だからこそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。
ボールもない、球場もない、指導者もいない。それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。
「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の熱い想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、思惑を抱えた文部省の横やり、そして高校野球に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった……

7位:『骨を弔う』/宇佐美まこと

あのとき埋めた骨は、本当は人の骨だったのかも?という設定にゾワッ。
ラストはとてもワクワクさせられる展開でした。
骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事を見つけた家具職人・豊は、数十年前の小学生時代、仲間数人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。
しかし、それは記事の発掘場所とは明らかに異なっていた。同時に、ある確かな手触りから「あれは本当に標本だったのか」との思いを抱いた豊は、今は都内で広告代理店に勤務する哲平に会いに行く。
最初は訝しがっていた哲平も、ふと、記憶の底に淀んでいたあることを口にする。
リーダー的存在だった骨格標本埋葬の発案者・真実子の消息はわからないまま、謎は思いも寄らぬ方向に傾斜していく。

8位:『火のないところに煙は』/芹沢 央

現実と小説が上手く融合して、じわじわと怖さがやってくるホラー。
極端に怖いわけではなく、ミステリー要素もあって、普段ホラーをあまり読まない私も楽しめました。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

9位:『ひと』/小野寺史宣

本屋大賞第2位。
両親を失い、大学を辞めなければいけなくなった主人公。
頼れる親類もおらず、これから先の人生は不安ばかり。
そんな中、これからどう生きるか、と前を向く主人公の姿勢には勇気づけられます。

女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が、急死した。
僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。
そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。

10位:『罪人が祈るとき』/小林由香

重いテイストの作品が好きな方にオススメの作品です。
タイトルの「罪人」とはいったい誰なのか。
主人公の少年が住む町では、三年連続で同じ日に自殺者が出たため「十一月六日の呪い」と噂されていた。学校でいじめに遭っている少年は、この日に相手を殺して自分も死ぬつもりでいた。そんなときに公園で出会ったピエロが、殺害を手伝ってくれるという。本当の罪人は誰?感動のヒューマンミステリー!

第1回未来屋小説大賞

第3回未来屋小説大賞