こんにちは、現役公務員のゆーこです。
この記事をご覧になっているということは、
「今まさに民間企業から公務員への転職を検討している」
「一度は民間企業に就職するけど、将来公務員に転職したいと思っている」
という方も多いのではないでしょうか。
今回は、民間から公務員への転職活動を考えている方へ、「公務員試験のハードルは意外と高くない」ことをお話します。
少しでもあなたの後押しになれば幸いです。
激化する民間→民間への転職
何年か前から「終身雇用制度はいつか崩壊する」と言われていましたが、あんまり実感のない方も多かったのでは‥?
私もそのひとりで、「まぁ、いつかは無くなるよねぇ」くらいに思っていました。
ところが、2020年、コロナウイルスの流行をきっかけに、大手企業の早期退職者募集が次々と発表され、「もう近い未来なのでは」と焦った方も居るはず。
そんな中、新卒で入社した会社を転職で辞める人も増えてきた気がします。
Twitterやブログ、人気の自己啓発本を見ると、「大手企業からスタートアップに転職!」「GAFAに転職!」みたいな心躍るような紹介もたくさん目にします。
ただ、こうやって前面に出てくるのは、新卒の就活でも同じだったようにほんのひと握り。
(あの頃は、「メガバンク内定!」「電通合格!」「インフラ系!」「俺は財閥系」っていう人がうらやましく見えたなぁ‥まぁ、コミュ障の私には遠い話だったんですけども‥)
実際に民間→民間に転職活動をしている人は、新卒採用に比べて明らかに狭い採用枠と、スキルや実績の売り込みの難しさに頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。
私もそのひとりでした。
なにせ、就職して半年で転職を決めたので、誰にでもできそうな仕事経験しかなく、
売り込めるスキルは特になし!
ブラック企業として有名だったので、逃げてきたのかなと思われそう!
で、民間→民間の転職はなかなか難関‥。
そこで思いついたのが公務員への道。
はじめは試験があるから難しいかなぁと二の足を踏んでいましたが、意外とそうでもなかったという話をします。
民間→公務員のハードルは高くない
それでは、民間企業から公務員への転職の話にうつります。
民間企業から公務員に転職する道として、2つの道があります。
- 民間企業である程度の経験を積んだ上で、社会人経験者採用枠を受験する
- 民間企業を数年で辞め、新卒と同じ試験枠を受験する
私は、民間企業を1年未満で辞めて公務員に転職したので後者。
今回は、
- 今、民間企業に勤めて数年目
- 公務員への転職を考えているこんな人に向けてのお話しです。
前者については経験がないので、残念ながらお話できません。
(周囲の人の体験談を紹介することはできますが、正確なことをお伝えできないと思うので、あえてやめておきます。)
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新卒枠を狙う
公務員試験の新卒枠を受けるのは、大学四年生。
そんな風に思っている方もいるかもしれません。
実は、多くの公務員試験で、20代後半までは新卒と同じ試験枠を受験することができます。
つまり新卒と同じ土俵で戦うことができるのです。
経験してきたことはサークルとバイトくらい。
ちょっと凄くてインターン、留学?
どうですか?
ちょっと勝てそうな気が湧いてきませんか?
「でも中にはツワモノの新卒もいるんじゃないか‥」
と心配になるかもしれませんね。
大丈夫です。
学生時代に起業した‥とかいうツワモノは、そもそも公務員試験ではほとんど見かけません。
民間企業経験者の強み
公務員にはいろいろな経歴の人がいます。
大学を留年した人、
前職の職歴が短い人、
公務員になるまではずっとアルバイトをしてきた人‥
前職が金融機関の人もいればアパレルの人もいます。
逆を言えば、官僚はわかりませんが、地方公務員とくに市役所では経歴はそこまで重視しないということです。
書類選考で落とされることがない分、筆記試験さえがんばれば、面接で新卒と同じスタートラインにたてます。
面接までこぎ着けたら、あとは民間企業経験者の強みを活かすのみ。
社会人経験で培われた自然な(←ここ大切)コミュニケーションスキル。
前職での挫折経験だって、面接のネタになります。
面接のために敬語やグループワークを練習し、面接のために自己PRを半ば強引に作り上げてきた新卒の学生よりも一歩抜きん出ることができるかも?
とはいえ、職歴の短い若手に圧倒的なスキルは期待していません。
売り込むべきはあくまでポテンシャル。
面接官は、あなたの輝かしい職歴を求めているのではなく、一緒に働きたいと思える人を探しています。
面接官に
「この職員がいたら、職場や仕事が良くなりそうだな」
「民間企業経験者と奢らず、周りの人ともよくやっていけそうだな」
と思わせたらあなたの勝ち。
実際に、私の働いている市役所では近年、転職組が増えています。
民間企業経験者の弱み
新卒枠を狙うということは、新卒と同じ学力試験を課されるということでもあります。
大学受験をしたのは4年前、現役バリバリで勉強してきて、じっくり時間をかけて公務員試験にのぞんでくるのが新卒です。
民間企業経験者の方の中には、学力試験を受けたのは遠い昔の話‥という方もいらっしゃるでしょう。
働きながらの転職活動では、なかなか勉強時間を確保するのも難しいかもしれません。
ですが、筆記試験を突破できなければ、面接試験を受けることはできません。
あなたを売り込むチャンスすら得られないのです。
よほど過去や現在の学力に自信のある方を除いて、筆記試験対策は効率を意識しながらきちんとやっておきたいですね。
また、なぜ前職を辞めたいのか、公務員として何がしたいのかなど、転職して公務員になる理由がきちんと説明できないと、新卒よりも圧倒的に不利になってしまいますので注意が必要です。
さいごに:民間を経験したからこそ、得られるものがある