東海道舞阪の松並木|当時の様子をしのぶことができる、浜松市最大の松並木

東海道舞阪の松並木

浜松市西区舞阪町に、700メートルにわたって,350本以上の松の木が植えられている松並木があります。

今は「舞阪」ですが、当時は「舞坂」でした。

道沿いに植えられた松が当時の東海道をしのぶことのできる数少ない史跡で、市史跡にも指定されています。

舞阪の松並木の歴史

浜松七不思議の波小僧

江戸時代に作られた

1604年(慶長9年)、江戸幕府は、全国の道路の改修を実施しました。

具体的には、

  • 道幅を広げる
  • 急なカーブをやわらげる
  • 牛や馬が通りやすいように小石を取り除いて、大きな道の両側には松や杉のを植え並木にする

などを行いました。

舞阪の松並木は、1712年(正徳二年)に整備されたことが記録に残っていて、そのときにはなんと1420本の松が植えられていたそうです。

シオン
現在では、灯篭や干支の置き物、東海道五十三次の石碑、遠州七不思議のひとつ「波小僧」の像などが設置され、散策が楽しめる道路になっています。

松の木は年中葉がつく樹で、暑さにも寒さ、塩害にも強かったので、並木を作る際には重宝されたそうです。

また、痩せた土地でも根を張るので、路面が崩れるのを防ぐ役割もありました。

夏は木陰をつくって旅人や牛馬を守り、冬は冷たい風を防いでくれたんでしょうね。

万が一、江戸に攻め込もうとしたら、松並木を切り倒して街道を防いでしまうことで、江戸を守ろうとしていたという説もあります。

松並木保存問題

この地域で国道が整備される計画ができました。

当初は、

東海道国道における”陸の玄界灘”とまでいわれ、天気のよい日は文字通り黄塵万丈で両側の民家を襲い、年中戸もあけられず、雨の日は自動車が泥をハネ上げ全くの交通地獄とされている浜名郡篠原村地内の国道
※出典:「静岡新聞昭和33年1月13日」

の改修を行うためにルートが決められましたが、松並木伐採に対する反対運動が起き、現在のルートに見直されました。

浜松市周辺の松並木

松並木は静岡県袋井市や静岡県清水町など、周辺の市町村でも見ることができます。

浜松市内では、「姫街道の松並木」も市指定史跡として有名です。

「姫街道の松並木」は、約3キロにわたって200本ほどの松が植えられています。

もともとは舞阪の松並木と同じように、道の両側に植えられていましたが、小学校の校舎再建などのため、伐採されてしまいました。

そのほか、東区和田地区や南区可美地区でも松並木の名残がありますが、道路の拡張、松の老化などでその数は年々少なくなってきています。

舞阪の松並木周辺の散策スポット

舞阪の松並木周辺には、当時の東海道をおもわせる史跡が残っています。

  • 一里塚
  • 常夜燈(新町、仲町、西町)
  • 脇本陣
  • 北雁下
  • 見付石垣

周辺のおすすめランチ

魚あら

シオン
魚あらの名物は「活天丼」

店内の水槽で泳いでいる車えびを、注文後に水あげして調理するので、新鮮な車えびの味が楽しめます。

ごま油で揚げられた天ぷらは、パリッとした食感で、天丼の甘いタレとの相性が抜群です。

毎年4~10月ごろには舞阪漁港であがった生しらすが、11~2月ごろには牡蠣料理も楽しめます。

参考

『慶長見聞集』

『舞阪町史 下巻』

国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所ウェブサイト