現役公務員女子が「公務員試験を受ける人」「公務員になったばかりの人」にお伝えする赤裸々ブログ

公務員(男性)の育休の取得率と、数値が伸び悩む理由とは

こんにちは、現役公務員のゆーこです。

最近、以前よりも男性の公務員の育休取得のニュースを耳にすることが多くなってきましたね。

今回は、公務員(男性)の育休の取得率の現状と、数値が伸び悩む理由についてまとめてみました。

公務員の夫に育休を取得してほしい人、これから育休を取得する予定の男性公務員、公務員受験を考えている方…幅広い方の参考になるような情報を集めてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

国家公務員(男性)の育休取得率

 

piyo
どれくらいの人が育休を取得してるの?
ゆーこ
人事院が2020年12月25日に2019年度の国家公務員の育児休業取得状況を発表したから、それを参考にしてみよう。

人事院の調査によると、国家公務員(一般職)の男性職員の取得率は28.0%。前年から6%超アップして、過去最高を更新したのだとか。

約4人に1人は育児休業を取得していることになります。

気になる取得期間は女性が平均17.7か月なのに対して、男性は平均1.8か月。

ゆーこ
約7割の男性が1ヶ月以下の育休を取得したみたいだよ。
piyo
厚生労働省の2019年度の雇用均等基本調査によると、民間で働く男性の育休取得率は7.4%らしいから、それに比べると多くの人が育児休業を取得しているんだね。
ゆーこ
内閣官房の「男性職員による育児に伴う休暇・休業の取得促進」のページを見ると、取得計画書や面談シート、ハンドブック、面白いものだと収入シミュレーションシートまであって、啓発に力を入れてるんだなってことがわかるね。
※出典:内閣人事局

最近だと、2020年の4月~6月に子どもが生まれた男性国家公務員の約9割が、1カ月以上の育児休暇を取得予定だそう。

ゆーこ
2018年度の調査では男性職員の取得率は12.4%にとどまっていたというから、大きな進歩なのかもしれないね。

地方公務員(男性)の育休取得率

piyo
じゃあ、ゆーこも含む地方公務員はどうなの?
ゆーこ
お恥ずかしながら、国家公務員と比べると全然進んでいないというのが現状だよ。
2020年12月21日に総務省が発表した、2019年度の地方公務員の勤務状況に関する調査によると、男性の男性の育児休業取得率は8・0%。
これでも、一応過去最高の数値みたいだよ。
育休の取得期間は、男性は1カ月以下が54%。
ゆーこ
取得する人は、国家公務員よりも長く取得するってことなのかな。
piyo
民間企業よりぎりぎり上回ってる感じだね。民間に取得を奨励する立場ならもっと実績を作ってほしいような気もするけど…。
ちなみに、都道府県別の最高は鳥取県の26.1%、最低は愛媛県の1.5%。
ゆーこ
政令指定都市では、千葉県が92.3%。断トツだったらしいよ。
piyo
9割越えはすごいな…
ゆーこ
私の職場では、男性が育休を取ると「珍しいね」「すごいね」と話の話題になりがち。もっと普通に当たり前に取得できるような職場になるといいな。
piyo
「率」も大切だけど、希望者が希望通りの期間をとれるような世の中になってほしいね。

公務員の男性が育休を取得しない理由

piyo
民間だと育休をとると、良くも悪くも少なからず昇進や出世に影響があるけど、公務員はどうなの?
ゆーこ
育休を取得している期間も、昇給はするし、出世に直接影響はないよ。
ただ、休んでるわけだから、ずっと働いている同僚と比べればその分経験に差が出てくるかもしれないね。
piyo
じゃあなんで取得率が上がらないの?

人が足りない・仕事が回らなくなる

piyo
コメントよく、「男まで育休をとったら、仕事が回らない」って聞くよね。
ゆーこ
でも、それって話のすり替えだと思うの。
職員が育休を取得している間、雇っている側は給料も社会保険料も負担していません。
手当は共済組合から出ているから。
「育休を取得したい」と何カ月も前に申請している職員に対して、浮いた人件費で人を雇うとか、人事の調整をするとか、時間はあるのですから雇用主側は何か手筈を打つべきなのです。
 日本経済新聞の記事でも、厚生労働省が希望者全員が取得できる環境を作ろうと、取得を推奨する義務を課します。

厚生労働省は24日、男性の育児休業取得を促進するための改革案を示した。希望者全員が取得できる環境を作るため、企業には2022年度にも個別に取得を推奨する義務を課す。特に産後8週間以内の取得を促す。一部の企業では取得率100%といった先行事例がでており、社員の満足度を高めている。取り組みの遅い企業は育休をとる社員のカバー体制などを含めた改革を迫られる。
日本経済新聞2020年12月25日記事「男性育休「希望者全員に」 22年度にも、厚労省改革案」

ゆーこ
公務員は企業に対して取得を推進する側。だから公務員も、育休を取得したい人は気兼ねなく取得できる環境になっていくはず!

給料が下がる

「育児休暇が取得できない理由」として、一番話題に上がるのが「仕事の代替要員がいない」こと。

でも、「収入が減るから育児休業を取得しない」という人もたくさんいます。

出典:日本労働組合総連合会「男性の育児等家庭的責任に関する意識調査2020」より

育児休業を取得して困ったことのアンケート結果でも、「収入が減った」ことを選択する人が多いのです。

出典:日本労働組合総連合会「男性の育児等家庭的責任に関する意識調査2020」より

特に公務員は、住宅ローンを借りやすい職業なので、若くして住宅ローンを組んでいる家庭もたくさんあります。

ローン計画を立てる時には、妻が育休・育児で収入が減ることを考慮して計画を立てている家庭が多いですが、夫の収入減少まで考慮に入れている家庭が少ないのも事実。

妻だけでなく、夫である男性まで育休を取得してしまうと、ローン返済や教育費積立に影響が出る…そんな理由から育休を取得しない男性が多いのも事実なのです。

そもそも取得するつもりがない

ゆーこ
育児休暇取得を推進すれば、取得率が上がるかというと、そう簡単な問題でもないんだよね。
piyo
どういうこと?
ゆーこ
育児休暇を取得しなかった人にアンケートを取ると、「取得したかったけれど取得できなかった」人が3割いる一方、「取得するつもりもなく、取得しなかった」という人が7割を占めているんだよね。

出典:日本労働組合総連合会「男性の育児等家庭的責任に関する意識調査2020」より

上記は公務員を対象とした調査ではないですが、おそらく同様の結果が出るのではないかなと思います。

ゆーこ
この層の意識を変えない限り、育児休暇の取得率が頭打ちになるときも近いね

おわりに:男性公務員の育休の今後について

今後、男性公務員の育休取得はますます推奨され、取得したい人は取得したい期間休むことができる世の中が来るのだと思います。

その一方で、女性のように育休取得率9割以上というのはなかなか難しいでしょう。

とはいえ、妻の立場からすると、男性が一定期間育児休暇を取得して育児・家事に参加してくれるのはとてもありがたいです。

(育児休暇を取得したのに育児・家事に参加してくれない、短期間過ぎて育児に慣れずお客様扱いで終わった、というのは論外ですけども…)

ぜひ、「自分が仕事を抜けたらどうなるか」と仕事の心配をせず、「自分が育児に参加したらどんないいことがあるか」と家庭に目を向けてみてくださいね。