現役公務員女子が「公務員試験を受ける人」「公務員になったばかりの人」にお伝えする赤裸々ブログ

「公務員になったら住宅ローンでマイホーム!」はちょっと待って

こんにちは、現役公務員のゆーこです。

「公務員 住宅ローン」で検索すると、

  • 公務員はローン審査が通りやすい
  • 公務員こそ住宅ローンでマイホーム

と、公務員の方にとっては嬉しい記事がたくさん出てきます。

私ゆーこは30代なのですが、職場の同期のほとんどが住宅ローンを組んでマイホームを建てています。

清水の舞台から飛び降りる気持ちで家を買ったよ。やっぱりこういうのは勢いも大事だよね。
という声もよく聞きます。

マイホームは魅力的です。生活音を気にしなくていいし、自分の好きな内装や間取りを選ぶことができますしね。

ゆーこ
高齢になってから賃貸物件に住むのは難しいから、今後マイホームを建てたい!わたしもそう思っています。

マイホームを建てることは否定しません。

でも、勢いで「住宅ローンを借りてマイホームを建てる」前にちょっと立ち止まって考えてほしい、今回はそんな記事です。

 

公務員が住宅ローンを借りやすい理由

公務員は住宅ローンが借りやすいから、若いうちからローンを組んでも大丈夫だよ。僕もそうだった。意外になんとかなるよ。
同じ職場で働く上司(50代後半)からこんな話をされたことがあります。
そもそも、なぜ公務員は住宅ローンが借りやすいのでしょう。
ゆーこ
住宅ローンについて、ある程度調べられている方も多いと思いますので、その場合は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
なお、昔は公務員専用金利や公務員専用住宅ローンがありました。
今現在も公務員専用のフリーローンを扱っている金融機関はあるようですが、公務員専用の住宅ローンはどの金融機関も取り扱ってはいないようです。
ゆーこ
住宅ローンの金利が低くなっている中、わざわざ金利の低い公務員専用ローンを取りあつかうメリットがないですもんね。

景気に左右されない

公務員の給与は、民間企業の平均給与額から算出されています。

そのため、非正規雇用も含めた世間の平均年収よりは、給与水準が高い傾向にあります。(高給だと言っているわけではないです…)

また、2020年はコロナウイルスの影響でボーナスの引き下げがありましたが、民間企業ではボーナスそのものが支給されない企業も多くあります。(2021年もボーナスは下がると思いますが…)

ゆーこ
ボーナスの金額は決して高いとは言えないまでも、民間企業に比べると安定してもらえています。
ボーナスを利用したボーナス払いも利用しやすいですね。

失業リスクが低い

公務員といえば「安定」

と言われるほど、公務員は失業リスクが低い職業です。

自己都合退職で職場を去ったり、犯罪を犯したり、業務上で大きなミスをしない限り、失業する恐れはなく、定年まで安泰です。(今のところ)

また、病気やけが、介護などの理由で、仕事を長期間休まなければいけなくなっても、最長3年は身分が保障(民間は大体1年)されますので、万が一の時にも強い職種でもあるので、返済計画が立てやすいと言えます。

退職金がある=一括返済が可能

公務員の退職金は支給されることが法律で定められています。

その一方で、民間企業では退職金を廃止して、確定拠出型年金に切り替える会社もありますし、そもそもそういった制度自体がない企業もあります。

公務員の退職金も年々減ってはいますし、定年が延長される流れもありますが、定年まで勤めた場合2,000万円ほどの退職金を受給することができます。

平成30年度中に退職手当を支給された者(全職種)1人当たりの平均支給額は、全地方公共団体平均で1,027万円(千円未満四捨五入。以下同じ。)となっている。これを団体区分別にみると、都道府県が900万5,000円、指定都市が1,078万8,000円、市が1,350万6,000円、町村が1,311万1,000円、特別区が1,581万5,000円となっている。

~~~

次に、一般職員の勤続25年以上の定年又は勧奨退職者1人当たりの平均退職手当額をみると、全地方公共団体では56歳勧奨退職者で2,125万1,000円、58歳勧奨退職者で2,141万6,000円、60歳定年等退職者で2,133万円となっている。

出典:平成31年「地方公務員給与実態調査(総務省)

ゆーこ
退職金としてある程度の金額が入ってくることを見込めるので、退職金による一括返済ができ、ローンが組みやすいってことですね

金融機関も民間企業

さてそれでは、どうして金融機関の営業マンは公務員に住宅ローンを組むことを薦めてくるのでしょうか。

ところで、あなたは銀行に預金を預けていますか?預金の金利はどれくらいでしょうか。

現在の預金金利はほぼ0%。

銀行はタダ同然でお金を預かり、それを数%の金利をつけて貸し出しています。

もし返済できなくなっても、保証会社が支払ってくれます。(それも保証料は銀行ではなく、借主払いで)

債務不履行で、家を取り上げて売ってしまうのもアリです。

それぞれの金融機関に営業ノルマがあり、営業マンはそれを達成するために働いています。

そしてノルマが達成されれば、営業マンの給料も上がります。

営業マンは(もしかしたらそういう方も一部にはいるかもしれませんが)、ノルマ達成のために住宅ローンを薦めているのであって、善意だけでローンを薦めることはないと言ってもいいかと思います。

極端なことを言えば、あなたが返済能力以上の住宅ローンを組んで苦しもうとも、営業マンには関係ないのです。

日本銀行の「貸出先別貸出金」によると、国内銀行や信用金庫の金融機関はおよそ40%ほどを、不動産関係の融資に依存していることからも、金融機関が住宅ローンに力を入れていることがわかります。

それだけ儲かるからなのでしょうね。

「借りられる金額」≠「返せる金額」

ゆーこ
住宅ローンで一番悩むのは、「いくらのマイホームが建てれるのか」ということではないでしょうか。
職場の同期に
ゆーこ
予算はいくらぐらいなの?
と聞くと、
うーん、最高でも4000万円くらいかな。みんなそれくらいらしいし。
と、あんまり根拠がない様子。

キャッシュ一括でマイホームを購入する場合もあるかもしれませんが、多くの人が住宅ローンを利用して購入します。

つまり、「いくらのマイホームが建てれるのか」=「いくらの住宅ローンが借りられるか」「いくら頭金を出すか」ということになると思うのですが、ここで注意したいのは「借りられる金額」≠「返せる金額」であること。

そして、多くの場合「借りられる金額」>「返せる金額」だということです。

「いくらまで借りられるのか」「できるだけ多く借りたい」という気持ちはわかりますが、ここは落ち着いて「返せる金額はいくらなのか」というところから、住宅ローンを試算することが大切です。

住宅ローン、いくらまでなら返せる?

たとえば、「夫が公務員で、妻がパート、子どもは2人」という家族が住宅ローンを借りたとして、いくらなら返せるのでしょうか。

それでは「共働きの公務員」の場合は?

結論からいうと、ケースバイケースです。

その人やその家族がどんなものを生活をして、どんなお金の使い方をしているか。

実家からの援助はあるかどうかなどによって、返せる金額は大きく変わってきます。

一方で、金融機関は年収から見て融資額を試算します。もちろんそこには、上のような個別の事情は反映されません。

ゆーこ
金融機関の試算した額だけで住宅ローンを借りるのは危ないです
たとえば、世帯の手取り収入が40万円、基本的な生活費が20万円だとします。
とはいえ、残額20万円をまるまる住宅ローンの返済にあてられるわけではありません。
マイホームをもったら固定資産税や都市計画税、将来修繕するための積立金も考えなくてはなりません。

子どもが居れば、教育資金も積み立てなくてはいけませんし、自分たちの老後資金も貯めなくてはいけません。

特に子どもが小さいうちに住宅ローンを組む場合は、ちょうどその時期が教育資金の貯めどきであることも多いので、注意が必要です。

子どもが増えたら?私立に行きたいと言ったら?

奥さんが育休を取得して、収入が減ったら?

奥さんがパートを辞めなくてはいけなくなったら?

ゆーこ
そう考えると、意外と「返せる金額は低い」ことに気づくかもしれません

上司や親の世代とは、状況が違う

piyo
マイホームを建てるかどうか悩んでるんですよね~
と話すと、必ず上の年代の方から言われるのが「まぁ何とかなるよ、私もなんとかなってきた」「マイホームは若いうちに買うのがオススメだよ~」という話。
ゆーこ
でも、安易に信じると痛い目を見ると思います
親世代である団塊世代の持ち家比率は、なんと86.2%。マイホームを買うことが「当たり前」の時代に生きてきた人たちです。
この世代の人たちがマイホームを買った当時は、
  • 今よりも不動産価格が低い
  • 給与は年々上がっていく
  • 不動産価格が年々上昇していたため、買った時よりも高く売れることが結構あった
  • 退職金の金額も今よりずっと高い
そんな時代です。公務員ですら給料が上がらない今とは真逆。
実際に私の家も、マイホームを売って住み替えました。
そんな「幸せな時代」を生きていきた人たちとは、状況が違うので、あんまり鵜呑みにしないようにしましょう。

親の援助があれば今すぐ建てるのもアリ

たとえば、親が資産家で、土地や購入費を援助してくれるなら?

私は今すぐマイホームを購入するのもアリだと思います。

その代わり、「援助をしても親の老後資金が脅かされない場合に限る」と思っています。

マイホームの購入費を援助してもらって、親の老後資金がなくなって、子どもがそれ以上に援助しなくてはいけなくなった、という状況は避けたいです。

我が家も、親から援助の申し出がありましたが、老後は設備が豊かな有料老人ホームに入居したいということでしたので、断りました。

将来的にその家が売れるならアリ

たとえば、すごい都心に住んでいて、住宅価格は年々上昇。

購入したときと同じくらいか、もしくは少し低い価格で売れる、なら今すぐマイホームを購入するのもアリ。

我慢して賃貸で過ごすくらいなら、マイホーム(またはマンション)を買った方が吉。

我が家は地方に住んでいて、家を買ったらすぐ「負動産」になるので、この点はちょっと難しい。

本当にその間取りが必要ですか?

たとえば子どもが3人いて、ちょっと資金的には無理をして、それぞれに子ども部屋を与える間取りでマイホームを建てたとします。

ところで、あなたの実家がマイホームだった場合、あなたが使っていた子ども部屋は今も有効に使われていますか?

我が家の場合は、子どもが小さいうちは、使うあてがなく物置同然に。

巣立てば、使わなくなって同じように物置に。

我が家は、3人姉妹でしたが、全員巣立って他所に住居を構えた結果、子ども部屋のある2階はほとんど使わず、親は1階だけで生活。それでも一応掃除だけはしなくちゃいけない。

そんな状況になっています。

もちろん、「どうしてもマイホームを建てて、子ども部屋が必要」「返済資金に余裕がある」という場合は否定しませんが、「子どものため」と自分の返済能力以上のマイホームを建てて、使わない部屋のために返済に苦労する、というのは避けたいですね

まとめ:目指すのは「ゆとりのある生活」

マイホームを建てて、どんな生活がしたいですか?

マイホームでゆっくりごろごろ、いいですね~!

マイホームがあるけれど、返済に追われて、楽しみを我慢する日々…そんな風になっては本末転倒。

本当に目指すべきなのは「ゆとりのある生活」です。

ゆとりある生活を送るためにも、「借りられる金額」と「返せる金額」は違うということ、「返せる金額」を冷静に見積もることが大切だということを念頭に置いて、マイホーム取得計画を立てていきたいですね。

関連記事

こんにちは、現役公務員ママのゆーこです。 ■インスタで大人気!オシャレでかわいい雑貨 はありません。 ■可愛くて、子どもにも優しくて、でも高い… もありません。 オシャレとは正反対!でも明日から使える等身大の情[…]

\他の公務員のブログを見る/
にほんブログ村 その他日記ブログ 公務員日記へ
にほんブログ村