延喜式と式内社|難しい用語をひも解いて、わかりやすく解説

延喜式と式内社

神社を参拝しているとよく見かける、「延喜式」と「式内社」ということば。

なんとなく古くて、由緒正しそう…というイメージがありますよね。

シオン
実は、想像以上に、特別な神社なんです。

今回は、延喜式と式内社について、できるだけわかりやすく簡単に解説していきたいと思います。

読み方は?

延喜式は「えんぎしき」

式内社は「しきないしゃ」

延喜式内社は「えんぎしきないしゃ」

と読みます。

延喜式とは?

延喜式の解説をする前に、その上に位置する「養老律令」について触れたいと思います。

養老律令は、養老2年(718年)に、藤原不比等 (ふじわらのふひと) たちによって、大宝律令を一部作り替える形で編さんされた法律です。

延喜式は、この養老律令の施行規則(ガイドライン)として定められました。

シオン
延喜5年(905年)につくられた、法律の施行規則(式)だから、延喜式と呼んでいます。

格と式の違いとは?

Googleで「延喜式」と検索すると、当然のように「格式」という単語が出てきますが、馴染みのない方も多いのではないでしょうか。

簡単に説明すると

  • 格:律令の補足や改正点(附則)
  • 式:律令を行う時に必要なガイドライン(施行規則)

です。

延喜式内社とは

延喜式と式内社

それでは、延喜式内社とはなんでしょうか。

50巻ある延喜式の、9巻・10巻を「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」と言います。

延喜式内社とは、その「延喜式神名帳」に載っている全国2861社の神社を指します。

そこに載っている神様の数は、なんと3132座!

延喜式には、当時の政治の仕組みが定められています。

つまり、「延喜式神名帳」に載っている=国(朝廷)が認めた重要な神社だということで、延喜式内社はとても由緒ある神社なんです。

シオン
延喜式内社は「式内社」「神名帳(じんみょうちょう)」とも呼ばれているよ

有名な式内社としては、

  • 香取神宮(千葉県香取市)
  • 諏訪大社(長野県諏訪市)
  • 三嶋大社(静岡県三島市)
  • 富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)
  • 熱田神宮(愛知県名古屋市熱田区)
  • 伊勢神宮 内宮/外宮(三重県伊勢市)
  • 伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区)
  • 住吉大社(大阪府大阪市住吉区)
  • 出雲大社(島根県出雲市)
  • 厳島神社(広島県廿日市市)

などが挙げられます。

シオン
誰でもひとつは知っているような、そうそうたる神社だね

式内社の種類

式内社は、官弊社と国弊社の2つに分類されていて、さらにそれぞれ大社と小社に分けられています。

官弊社とは、神祇官(朝廷や全国の祭祀を担当する官庁)が直接神様にお供えものをする神社。

国弊社とは、国司(地方を治めるために、中央から派遣された貴族)が、神祇官の代わりに、神様にお供えものをする神社。
です。

シオン
神祇官が全部の神社を担当するのは大変だから、遠方の神社の中でも重要度の低い神社は地方の役人(国司)にお任せしていたんだね。

それぞれの神社、神様の数はこのようになっています。

官幣大社 官幣小社 国幣大社 国幣小社
神社 198社 375社 155社 2,133社
神様 304座 433座 188座 2,207座

式内社と式外社

延喜式がつくられた当時、全国にはもっとたくさんの神社がありました。

ところが様々な理由から、延喜式には記載されない神社もあったのです。

そんな、延喜式には載っていない神社のことを、式外社と呼んで、式内社と区別しています。

静岡県の式内社

そんな式内社は、全国に2800以上。なので、もちろん静岡県にもたくさんあります。

浜名湖周辺の式内社をまとめていますので、浜名湖周辺の神社巡りに活用してみてくださいね。

どの神社も延喜式に載っている、歴史1000年以上の由緒正しい神社ですよ。

浜松市・湖西市の延喜式内社|古くからある、由緒ある神社を一覧にまとめてみました

参考

『浜松市史』

『静岡県史』

『神社検定公式テキスト 神社のいろは』