読書感想文は、「課題図書」「自由図書」どちらが入賞しやすい?オススメの自由図書も紹介

  • 2021年11月4日
  • 2022年2月15日
  • 読書
読書感想文書くなら課題図書?自由図書?

夏休みがやってきましたね。

はじめての夏休み、はじめての夏休みの宿題というお子さんも多いのではないでしょうか。

シオン
プリント、日記、工作、絵、読書感想文…たくさんあって、お母さんも管理しなきゃいけないし大変ですよね。

今回は、青少年読書感想文全国コンクールで入賞したことがあるシオンが、夏休みの宿題のひとつ、読書感想文の自由図書と課題図書についてまとめてみました。

 

「課題図書」「自由図書」、入賞しやすいのはどっち?

「課題図書」と「自由図書」の選ばれやすさは同じ

応募総数400万遍を超える大きなコンクール、「青少年読書感想文コンクール」の審査は、下の図のような流れで行われます。

読書感想文コンクール審査の流れ

読書感想文全国コンクール応募要項」より引用

都道府県の審査では、部門(小学校低・中・高学年、中学校、高等学校の5部門)ごとに、「課題図書」を題材に書いた読書感想文と、「自由図書」を題材に書いた読書感想文から1作品ずつが選ばれます。

シオン
つまり、都道府県の審査では「課題図書」と「自由図書」の選ばれやすさは同じということですね

全国コンクール最優秀作品には、「課題図書」が選ばれる傾向がある

全国コンクールの「最優秀作品」や「優秀作品」は、「課題図書」「自由図書」を問わず、優秀だったものから順位をつけて選ばれます。

シオン
そこで、「課題図書」「自由図書」のどちらで書いた読書感想文が「最優秀作品」を受賞した回数が多いのか、調べました。
その結果、全国コンクールでは、「自由図書」よりも「課題図書」の方が、最優秀作品にやや多く選ばれていることがわかりました。
ただし、「読書感想文は課題図書の方が有利」と一概には言えず、「課題図書を題材にして書いた読書感想文の出来がよかった」といえそうです。
「課題図書」に応募している作品数が多いためなのか、「課題図書」の方が読書感想文を書きやすいのか、理由は調べた限りでは判明しませんでした。
ちなみに、私が賞をいただいたときは、「自由図書」での入賞でした。

読書感想文の本の選び方

それでは、どんな基準で読書感想文の本を選ぶのがよいのでしょうか。

「課題図書」とは?「自由図書」とは?

読書感想文の本の選び方の前に、「課題図書」と「自由図書」について、整理しておきたいと思います。

  • 課題図書:主催者(青少年読書感想文全国コンクール)が指定した本。本の専門家が、「子どもが興味を持つかどうか」「感動したり、学んだりすることができるか」という基準で選ぶ。
  • 自由図書:ノンフィクション(実話にもとづいた話)、フィクション(作られた話)を問わず、自由に選んだ本。今まで買った本や図書館で借りたもの、ほかの部門の課題図書になっている本でもよい。

読書感想文の本の選び方。入賞するには?

読書感想文は、自分の体験や夢について書いた方が、評価されます。

シオン
実際に私が過去、青少年読書感想文全国コンクールで入賞したときは、自分の体験と重なる本で読書感想文を書きました。
難しく考える必要はありません。
将来なりたい夢(看護師や野球選手)がある人は、ナイチンゲールの伝記や、野球選手のエッセイを読んでみる。
飼っていた犬が死んでしまって悲しい思い出がある人は、命の大切さをテーマにした小説や本を読んでみる。
おじいちゃんやおばあちゃんと暮らしている人は、家族をテーマにした本を読んでみる。
興味や将来の夢に関する本を読めば、自分のこれまでの体験や気づいたこと、感じたことを読書感想文の中に盛り込みやすく、よい読書感想文が書けるはずです。

自由図書にしたい!オススメの本を教えてほしい

「どうしても自由図書で書きたい!」

「課題図書に読みたい本がない!」

という人は、過去の課題図書から選ぶのがオススメです。

なぜなら課題図書は、年齢にあわせて本のプロが厳選した、「子どもに読んでほしい本」「読書体験が得やすい本」だから。

つまり、読書感想文が書きやすい本といえます。

読書感想文の過去の課題図書は、「公益社団法人 全国学校図書館協議会」から確認できますので、参考にしてみてくださいね。