2021年12月2日に放送された、「アメトーーク!本屋で読書芸人」。
本好きとしては、見逃せないテーマのひとつですよね。
今回は、「見逃してしまった」「紹介されていた本ってなんだっけ」という方向けに、番組内で紹介された本や、そのあらすじをご紹介します。
今までの「読書芸人」で紹介された本は、「アメトーーク読書芸人2020年の放送内容は?【簡潔に】過去に紹介された本一覧も」で紹介しています。
- 1 出演者は?どんな本を読んでるの?
- 2 カズレーザーのおすすめ小説・本
- 2.1 『解きたくなる数学』佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也
- 2.2 『世界のすごい巨像 巨仏・巨神・巨人。一度は訪れたい愛すべき巨大造形を解説』地球の歩き方編集室
- 2.3 『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来』ピーター・スコット・モーガン:著、藤田美菜子:翻訳
- 2.4 『Humankind 希望の歴史』ルトガー・ブレグマン:著、野中香方子:翻訳
- 2.5 『ビジュアル 世界一の昆虫 コンパクト版』リチャード・ジョーンズ:著、伊藤研:監修、ナショナル ジオグラフィック:編集、木谷美杉:翻訳
- 2.6 『新明解国語辞典 第八版 青版』三省堂
- 2.7 『どうぶつの目(どうぶつのからだ)』増井光子:監修
- 2.8 『完売画家』中島健太
- 3 Aマッソ加納のおすすめ小説・本
- 4 ラランド・ニシダのおすすめ小説・本
- 5 ティモンディ前田のおすすめ小説・本
- 6 ゾフィー上田のおすすめ小説・本
- 7 おわりに
出演者は?どんな本を読んでるの?
2021年の「アメトーーク!本屋で読書芸人」に出演された芸人の方は、コチラ。
- カズレーザー:年間500冊ほど本を買う、小説はあまり読まず目についたものをドンドン買う
- Aマッソ加納:年20冊、小説メインで読んでいる
- ラランド・ニシダ:年60冊、小説や学術書(科学や天体の本)など
- ティモンディ前田:年100冊、純文学中心にジャンルは問わない
- ゾフィー上田:年100冊、日本や海外のSF小説が中心
カズレーザーのおすすめ小説・本
「数学なんて実際世の中出て使わないよって言っちゃうじゃないですか?あれは使えなくなっちゃったからそういうウソつくしかないんです。みんな。悔しまぎれに言ってるだけで。これ大人になってから読んで欲しいです。」と絶賛したのが、『解きたくなる数学』。
『世界のすごい巨像』は「なんでこんなの作っちゃったの!?」という驚きがあるそうです。
『ネオ・ヒューマン』は将来、来てしまう世界に備えて、今から読んでおいて損はないということでオススメ。
『新明解国語辞典』は、とにかく例文が面白いので読み物として楽しめるそうで、さすが年間500冊本を買うカズレーザーさんならではの選書です。
『解きたくなる数学』佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也
あの「ピタゴラスイッチ」制作メンバーが、これまでにない数学問題集を作りました。そこには、ひと目で心を奪われる問題ばかり。数学が苦手な人も得意な人も、魅力的な写真とグラフィックで表現された23題に、きっと夢中に。論理の組み立てが学べ、思考のジャンプが身につきます。考える楽しさを求める中学生以上のすべての方へ。
『世界のすごい巨像 巨仏・巨神・巨人。一度は訪れたい愛すべき巨大造形を解説』地球の歩き方編集室
旅先で突如としてあらわれ、旅行者を刮目させる巨大な建造物・巨像。人々の想いや国の歴史が形になったこの魅力的な建築を通して見えてくる世界をご紹介。実際にその場所にいくまでのアクセスや周囲の観光情報、雑学コラムまで集めた初めての巨像本です!
『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来』ピーター・スコット・モーガン:著、藤田美菜子:翻訳
【世界で発売まもなく、メディアで大反響!】
ルールなんてぶっ壊せ!
「文芸×エンタメ×サイエンス×ビジネス」
ジェットコースター級、圧巻のおもしろさ!全身が動かなくなる難病、ALSを患った科学者は、
人類で初めて「AIと融合」し、サイボーグとして生きることを選んだ。「これは僕にとって実地で研究を行う、またとない機会でもあるのです」
「私たちが目指すのは『人間である』ことの定義を書き換えることだ」
「今も昔も、僕のスローガンは変わらない――ルールなんてぶっ壊せ!」AIとの融合は、人類に何をもたらすのか。
年齢、性別、肉体、時間、病、
そして死からの解放を目指す「人類最大の挑戦」の結末は。
「究極の自由」を追い続ける科学者の、現在進行形の実話。「これは、もっと強く、もっと立派な、今とは違う自分になりたいと
願ったことのある、すべて人のための戦いなんだ」
『Humankind 希望の歴史』ルトガー・ブレグマン:著、野中香方子:翻訳
近現代の社会思想は、”性悪説”で動いてきた。
また”性悪説”を裏付けるような心理学実験や人類学の調査がなされてきた。
だが、これらは本当か。著者は、”暗い人間観”を裏付ける定説の真偽を確かめるべく
世界中を飛び回り、関係者に話を聞き、エビデンスを集めたところ意外な結果に辿り着く。なぜ人類は生き残れたのか。民主主義や資本主義や人間性の限界を踏まえ、
いかに社会設計すべきか、どう生き延びてゆくべきかが書かれた「希望の書」。
『ビジュアル 世界一の昆虫 コンパクト版』リチャード・ジョーンズ:著、伊藤研:監修、ナショナル ジオグラフィック:編集、木谷美杉:翻訳
世界一の記録をもった〈ものすごい〉昆虫135種をすべて写真付きで紹介!
昆虫ほど多様で想像もつかない特徴をもった種類はいない。おなじみの昆虫のすごい技能から、存在自体が度肝を抜く昆虫まで、いきいきとした写真とともに、世界でその昆虫だけがもつ特性を紹介。
世界最大、現存する世界最古の個体、半世紀以上も幼虫ですごす、キノコを栽培する、世界でたった1個体しか見つかっていない稀少種、体の右がメスで左がオスなど、「世界一」の昆虫が135種。
『新明解国語辞典 第八版 青版』三省堂
『どうぶつの目(どうぶつのからだ)』増井光子:監修
『完売画家』中島健太
「絵描きは食えない」を変えたい。
これまでに描いた700点の絵画がすべて完売。
経験と冷静な分析で語る、芸術の世界での生き方と仕事の哲学。
Aマッソ加納のおすすめ小説・本
翻訳家・岸本佐知子さんのファンだという加納さん。
「岸本さんが訳されたら間違いなく面白いという信頼感。」があるそうです。
そんなAマッソ加納さんのおすすめはこちら。
『十二月の十日』ジョージ・ソーンダーズ:著、岸本佐知子:訳
中世テーマパークで働く若者、賞金で奇妙な庭の装飾を買う父親……ダメ人間の日常を笑いとSF的想像力で描くベストセラー短篇集。
『短くて恐ろしいフィルの時代(河出文庫)』ジョージ・ソーンダーズ:著、岸本佐知子:訳
脳が地面に転がり落ちるたびに熱狂的な演説で民衆を煽る独裁者フィル。国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外、爆笑必至の物語。
『ずっと喪』洛田二十日
応募総数4,578件の頂点!
第2回ショートショート大賞受賞!
天才か、それともただの変わり者か……。異能の新人、デビュー!独特の言い回しが織りなす世界観と奇相天外なアイデアで綴られた、全21編の作品集。
大賞受賞作品「桂子ちゃん」も収録。
『無限の玄/風下の朱』古谷田奈月
新三島賞作家が鮮烈に放つ女子と野球の熱く切ない物語。空っ風吹きつける群馬の地で白球を追う女子たちの魂はスパークする! 三島賞受賞作「無限の玄」を併録。
『おもろい以外いらんねん』大前粟生
咲太は幼馴染のタッキーが心配だ。彼は転校生ユウキとお笑いコンビ<馬場リッチバルコニー>を組み、27歳の今も活動中だが――。
『静かに、ねぇ、静かに』本谷有希子
海外旅行でインスタにアップする写真で”本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの”印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNS短編3部作。
『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』デイヴィッド・マイケリス:著、古屋美登里:訳
「PEANUTS」を何倍も楽しむための必読書!
世界中で愛される漫画を終生描き続け、桁違いの成功を収める一方で、常に劣等感に苛まれていた天才漫画家。
その生涯を、手紙やメモなどを含む秘蔵資料と親族・関係者への取材により描き出す。
作者の人生と重ね合わせることで漫画の隠された意味を解き明かし、アメリカで大きな話題を巻き起こした決定的評伝!
『銀色の青』笑い飯 哲夫
「野球部のエースに、たかが100円返せなんか、
おれみたいなやつは言ったらあかんような気がするねん」
ある日、野球部のエースに100円を貸した控えの部員・田中清佐(きよすけ)。
それをきっかけに、恋も、友人関係も、少しずつ壊れ始める…泣けて、驚いて、笑える
初めての読後感が押し寄せる青春小説。
「衝撃の大どんでん返し」と書店員さんたちが口々にした結末とは――文豪作品を愛する稀代の漫才師、初の青春小説。
ラランド・ニシダのおすすめ小説・本
ラランド・ニシダさんが、今年見つけた小説家の中でトップとおっしゃったのが、『いつか深い穴に落ちるまで』『恐竜時代が終わらない』の山野辺太郎さん。
『百鬼園随筆』は「ブログで書いたら誰も読まないような」内容が無い薄い話題を美しい文章でつづっているとのこと。
『天才による凡人のための短歌教室』は文学的で文章が綺麗でオススメだそうです。
『いつか深い穴に落ちるまで』山野辺太郎
人類は、地球に穴を貫けるのか?サラリーマン・鈴木が挑む地上最強のリアリティ・ショー。選考委員驚愕の第55回文藝賞受賞作。
『文學界(2021年7月号)』文藝春秋
『百鬼園随筆(新潮文庫)』内田百けん
漱石門下の異才・内田百閒の代表的著作のひとつに数えられるこの随筆集は、昭和8年に上梓されるや大いに評判を呼び、昭和初期の随筆ブームの先駆けとなった。
漱石の思い出から自らの借金話まで、軽妙洒脱、かつ飄逸な味わいを持つ独特の名文で綴られた作品群は、まさに香り高い美酒の滋味妙味たっぷり。洛陽の紙価を高めた古典的名著が、読みやすい新字新かな遣いで新潮文庫に登場。
『アロハで猟師、はじめました』近藤康太郎
素人猟師が鴨を追いかけ、鹿を捌き、猪と格闘するなかで知った社会と自然のかたち。狩猟から人間の生き方を考える痛快ドキュメント。
『現代思想 2021年9月号 特集=<恋愛>の現在』青土社
『天才による凡人のための短歌教室』木下龍也
木下龍也が創作のすべてを伝える短歌教室。
開催すれば毎回満席となるこの講義が大幅な加筆と書き下ろしを加え一冊になりました。
短歌をつくる技術はもちろん、アイデアの発想法、歌人としての生き方、短歌とお金などなど…
短歌って何ですか?という方から楽しめる新たな「文章読本」の登場です。
『コンプレックス・プリズム』最果タヒ
あなたがあのころに感じた傷は、いまどうなっていますか?
今最も注目される稀代の詩人・最果タヒによる、大人気WEB連載がついに書籍化! 10代のときの劣等感に光を当てて映る世界を紡ぐエッセイ集。書籍だけの原稿も収録!
ティモンディ前田のおすすめ小説・本
ティモンディ前田さんによると、『三体』はSF小説でトップの面白さ。
カズレーザーさんも絶賛しています。
『現代語裏辞典』は、筒井康隆先生ワールド全開。
「こんなに性格の悪い人類がこの世にいるのか!?ってぐらい。」とカズレーザーさんがびっくりするほどの作品です。
『三体』劉慈欣:著、大森望、光吉さくら、ワンチャイ:訳、立原透耶:監修
父を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は、惑星〈三体〉の異星人に届き、地球を揺るがす大災厄を招くことに……! 中国で社会現象となったアジア最大級のSF小説、ついに登場!
『どうやら僕の日常生活はまちがっている』岩井勇気
初小説も収録! 累計10万部突破の前作に続く、待望の最新エッセイ集。喉に刺さった魚の骨に悶絶するやいなや、スピーチを頼まれた同級生の披露宴をすっぽかす。地球最後の日に食べるものをひたすら想像しながら、寅さんの映画に突然涙する……。あの不敵な笑みを浮かべながら、ハライチ岩井が平凡な毎日に一撃を食らわせる。書き下ろしエッセイ、自筆イラストも収録した、読めば世界が変わる最新刊。
『幸福な食卓』瀬尾まいこ
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。切なさの分だけ家族はたしかにつながっていく。
『バーティミアス1 サマルカンドの秘宝』ジョナサン ストラウド:著、金原瑞人、松山美保:監修、翻訳
『百年法』山田宗樹
6発の原爆が投下された日本で、ある法律が制定された。通称「百年法」。新技術で不老を与えるかわりに、100年後に死ななければならないというが!? 日本の決断を描く、エンターテインメント大作。
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎
敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!伊坂幸太郎史上、最高の読後感。
デビュー20年目の真っ向勝負!
無上の短編5編(書き下ろし3編を含む)を収録。
『現代語裏辞典』筒井康隆
驚天動地の1万2000項目!
「愛」から「ワンルームマンション」までの日本語を、笑いと毒で翻弄し、蹂躪する。作家という悪魔が降臨する、もっとも危険な辞典。
『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』ルイス ダートネル:著、東郷えりか:訳
ゼロからどうすれば文明を再建できるのか?穀物の栽培や製鉄、発電など、身の回りの科学技術について知る、世界的ベストセラー!
『新釈 走れメロス 他四篇』森見登美彦
〜日本一愉快な青春小説/こんな友情もあったのか/あの「名作」が京都の街によみがえる!?〜
あの名作が京都の街によみがえる!? 「真の友情」を示すため、古都を全力で逃走する21世紀の大学生(メロス)(「走れメロス」)。恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀(「桜の森の満開の下」)。――馬鹿馬鹿しくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は? 誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。
ゾフィー上田のおすすめ小説・本
『禁色』は設定の妙が生きた作品。
誰が誰に恋するのか分からないまま物語が進んでいくそうです。
『怒らないこと』は、「そんな言われたらもう怒れないよって」とあきらめてしまうような、究極のアンガーマネジメント本。
『息吹』については、「短編集なんですけど全部めちゃくちゃ面白いです。時間かけて一番面白いやつを載せているんで。テッド・チャンはめちゃくちゃシンプルな設定をめちゃくちゃ面白く出来る。」と大絶賛でした。
『禁色(新潮文庫)』三島由紀夫
「僕は女を愛せないんです」──。完璧な美貌の青年・南悠一がそう告げたとき、老作家・檜俊輔の復讐遊戯が幕を上げた。「悠一の美を使って自分を裏切った女たちを手酷く堕落させるのだ」。一方で悠一はゲイバー「ルドン」の淫靡を身に纏いはじめ、俊輔はとある「愛」の誤算によって次第に人生をも狂わされていく……。
『仮面の告白』と並ぶ同性愛小説の極致。
『怒らないこと』アルボムッレ・スマナサーラ
怒らない人にこそ智慧がある。
人類史上もっとも賢明な人、ブッダは「怒り」を全面否定しました。
その真意を平明に解き明かします
『いたずらの天才(文春文庫)』アレン・スミス
『息吹』テッド・チャン:著、大森望:訳
「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」で、世界的にブレイクしたテッド・チャン。待望の最新作品集がついに刊行。『千夜一夜物語』の枠組みを使い、科学的にあり得るタイムトラベルを描いた「商人と錬金術師の門」をはじめ、各賞受賞作9篇を収録
『その可能性はすでに考えた』井上真偽
山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。
唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。
首無し聖人伝説の如き事件の真相とは?
探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。
論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。
『地下室の手記(光文社古典新訳文庫)』ドストエフスキー:著、安岡治子:翻訳
おわりに
以上、「アメトーーク読書芸人」で紹介されたおすすめ小説についてでした。
今までに「読書芸人」で紹介された本は、こちらの記事で紹介しています。
参考にしてみてくださいね。
読書好きな人が一番注目するアメトーーク、「読書芸人」。 毎回、知らなかった作品や、面白そうな作品に出会えて、面白いですよね。 純文学など、普段読まないジャンルの小説も、アメトーークで紹介されたものなら、なんだか読めそうな気もして[…]