会計年度任用職員とは?実際の声も聞いてみた

ゆーこ
自治体で働く方法として、正規職員になること以外の選択肢もあります。
piyo
いわゆる「会計年度任用職員」ってやつだね。
ゆーこ
会計年度任用職員とは何か、については他のブログでも触れられていることが多いんだけど、法改正の話ばかりで実際の声がないことが多いの。ここでは、法改正に触れつつ、実際の現場の声についても記事にしてみるよ。

非常勤から会計年度任用職員へ

2017年度の法改正によって、2020年4月から「会計年度任用職員」の運用がはじまりました。

制度が改正されたワケ

piyo
そもそも、なんで「会計年度任用職員」っていう言葉になったの?もともと非常勤さんや臨時さんが居たわけなんだよね?
ゆーこ
piyoの言うとおり、今までも自治体で非常勤さんや臨時さんが働いてたんだけど、その人たちのことを「会計年度任用職員」って呼ぶようになった理由は、大きく分けて2つあるよ。

1つ目は今までの任用制度はあいまいで、各自治体で運用方法が異なっていたから。

本来であれば学識や経験を有する人を雇うための特別職ですが、自治体によってはそうでない人を採用していることもありました。にもかかわらず、地方公務員法が適用されないので、守秘義務や制約もなかったのです。

また、一般職非常勤職員の採用方法が明確に決まっていなかったため、自治体によって採用試験の有無が違ったり、そもそも採用の有無も異なっていました。

2つ目は待遇を改善するため。

ゆーこ
ニュースでも、正規と非正規の待遇格差の問題は、たびたび登場してきますね。

今までの非正規職員は、

  • 何年経験を積んでも給料が上がらない
  • ボーナスが支給されない
  • 正規職員とほとんど同じ時間働いているにもかかわらず、夏季休暇などの特別休暇がない
  • 各種手当の支給がない

など、正規職員の待遇と比べると、冷遇されていました。

特にボーナスは、国家公務員の非常勤職員は支給可能でしたが、地方公務員の非常勤職員には支給できないなど、国と地方での格差もありました。

そこで「会計年度任用職員」としての運用が開始されたのです。

表で見る、会計年度任用職員

ゆーこ
まずはわかりやすいように表にまとめてみたよ

今までとこれからの違い

piyo
これがさっき言ってた、臨時さんや非常勤さんが「会計年度任用職員」って呼ばれるようになった分類表だね。
今まで これから 今までと何が違うのか
特別職非常勤職員 特別職非常勤職員 「学識・経験がある人」に厳格化
臨時職員 臨時職員 常勤職員に欠員が生じた時「のみ」採用
緊急のため選考等の能力実証を行わない
臨時職員 会計年度任用職員 「フルタイム」と「パート」に区分
一般職非常勤職員
ゆーこ
おおまかに、ざっくり言うと、「臨時職員+一般非常勤職員=会計年度任用職員」だよ

「会計年度任用職員」はフルタイム勤務とパート勤務に分類されますが、

  • フルタイムが勤務時間「38時間45分」(1日7時間45分勤務×5日間)
  • パートタイムが勤務時間「38時間45分未満」

という違いです。

フルタイムとパートタイムの違い

piyo
フルタイムとパートタイムって、勤務時間以外はどう違うの?
ゆーこ
退職手当の部分が異なるよ。
フルタイム パートタイム
期末手当 あり あり
通勤手当 あり あり
時間外手当 あり あり
退職手当 一定の条件で支給 なし
piyo
フルタイムの人も多いのかな?
ゆーこ
実際には、予算の制約から、1日7時間程度ぎりぎりパートタイムとして働く会計年度任用職員さんも多いようだよ。

メリットとデメリット

ゆーこ
ここでは、会計年度任用職員の「制度上」のメリットとデメリットを見ていくよ。実際の現場の声は、もう少しスクロールしてみてね。

メリット

昇給がある

今までの非常勤職員や臨時職員は、正規職員と同じ仕事にもかかわらず低賃金で働いていたり、立場が曖昧だったりするという問題がありました。「会計年度任用職員」となったことで、給与は正規職員の給与を基準に、勤務時間や勤務日数に応じて算定するようになりました。

また、いままでの制度では昇給がありませんでしたが、1年間で4号級程度昇給するようになりました。

ボーナスや手当がある

今まではボーナスというものが支給されてこなかったのですが、「会計年度任用職員」は6ヶ月以上勤務があれば、ボーナス(期末手当)が支給されます。さらに今までは時間外手当や通勤手当がありませんでしたが、これらについても支給すべきとなりました。

ただし、正規職員とは異なり、勤勉手当は現在のところ支給されません。ただ、検討課題とはなっているので、今後範囲がさらに拡大する可能性はありますね。

また、産前産後休暇を取得することはできますが正規職員と異なり無給、住居手当や扶養手当は支給の対象外です。

特別休暇が取得できる

採用1年目の場合、勤務時間などに応じて10日以内で有給休暇が付与され、20日を上限として翌年度に繰り越しが可能となります。

夏季期間に付与される夏季休暇も、取得できるようになりました。

異動がない

正規職員とは異なって異動がないので、1つの課で働き続けることができます。

デメリット

服務規程の適用

公務員には、職務専念義務や政治的行為の禁止などの服務規程があるのですが、「会計年度任用職員」にも適用されることになりましたので注意が必要です。

任用期間は1年

「会計年度任用職員」はその名のとおり、「会計年度」で「任用」される「職員」です。

年数の制限はありませんので、会計年度任用職員を長年続けることは可能ですが、任用期間はあくまで1年。来年の雇用が約束されない不安定な身分であるのは確かです。

実際には?

piyo
実際の「会計年度任用職員」さんの声はどうなの?
ゆーこ
実際に会計年度任用職員さんが感じている、メリット・デメリットを教えてもらったよ
  • 【メリット】
    • キッチリ定時で帰ることができる
    • 育児や介護に理解がある職場
    • 休憩時間をきっちりもらえる
    • 責任ある仕事や判断に困る仕事は、正規職員に判断をあおげばいい
    • 時間外手当が支給される
  • 【デメリット】
    • 正規職員は数年で異動するため、長期間働いている非正規が頼りにされることもある
    • ボーナスがある、が、そもそも普段の給料が民間に比べて低い
    • 1年間任用のため、長期的な計画が立てづらい

まとめ

以上、会計年度任用職員の制度、メリットとデメリット、実際の声についてお話してきました。

piyo
1年単位での任用になるから将来の計画は立てにくいけど、ちょっとお小遣い稼ぎをしたい人にはいいよね
ゆーこ
私も仕事でたくさん会計年度任用職員さんに助けてもらったよ。正規職員は、支えてくれている会計年度任用職員さんに感謝しながら働いていきたいね。